記者クラブ所属記者の未来は、果たして

大津の交通事故での記者会見が、物議を醸している。あのような会見が果たして必要だったのか?そして、無神経な質問をする記者に未来はあるのか!?

■取材現場の今

筆者も大津の事故を取材した。警察は「司法クラブ所属記者」の取材を優先する。では記者クラブに所属していない記者はどうしているか?消防を取材すれば、現場の状況を教えてくれる。消防は警察と連携を取っているので、事実関係を掴むことができる。

■遺族取材は必要なのか!?

大手メディアの記者たちは、事件が起こる度に遺族や関係者の自宅をこぞって訪れる。周辺の迷惑など考えずに「ピンポン、ピンポン」と鳴らしまくる。

このような悲しみにくれる遺族取材に何の意味があるのか?大手メディアが押し掛けるから、大津の園長も会見せざるを得ない状況に陥った。あのような心理状態の園長を、会見に出席させること自体に大変な無理がある。

■非常識な質問の数々

大津の会見で、意図が全く理解できない質問をした女性記者が叩かれている。泣きながら出席していた園長への思いやりが感じられなかった。あの状況を考慮せず、質問を投げかけ続けた記者たちの人間性を正直疑う。

■既得権益に守られた大手メディアの記者

記者クラブに所属していれば、情報が降ってくる。警察や市役所から情報が「投げ込まれる」記者クラブ主催の会見に「座っているだけで」、情報が入ってくる。それを、そのまま記事として書けばいい。

こんな状態で記者の「取材力」があがるはずがない。

■情報は自分の足で稼ぐもの

ある人気雑誌の記者には、ノルマが与えられている。1週間に新しいネタを5本づつ編集会議に持ち込まなければならないのだ。50人記者がいるので、合計250本のネタがあがる。しかし、採用されるのは、10本程度。

そのため、朝から晩まで全国を駆け回っている。

■取材対象者からの不満

取材対象者からは「何を言っても、大手メディアは切り取ったり、ストーリーに無理やりはめ込んだりしている」と話す。

報道されていることが全て事実とは限らないことを、同じ現場を取材しているからこそ、良く分かる。

■記者クラブが解体されたら…

記者クラブが解体されたら、行き場をなくす記者が続出することだろう。新聞は売れない、テレビは衰退。「取材力」のない記者は自然淘汰されていく。

「記者戦国時代」が、もう始まっている。

掲載写真 写真AC

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