秋葉原アニソン系クラブ「MOGRA」体験取材!  ~秋葉原迷宮ワンダーランド・シリーズ


Webライターの不肖・本郷義明と山下聡の2人で東京秋葉原に向かいます!

もとはといえば、大正時代は自転車問屋の街。そして、戦後の秋葉原は闇市の時代へ。全国的に真空管が不足していた頃は、秋葉原でないと真空管ラジオが入手できない時代があったと言われています(GHQからの真空管の横流しがあったらしいです)。昭和30年代は、扇風機が飛ぶように売れる街に変貌。野菜市場もありました。まだ、のどかなものです。

これ以降の秋葉原の変遷は、もう読者の皆さんも、ご存知かと思います。

家電製品の街へ変貌。マイコン、パソコンの街へ変貌。さらには、アニメやゲームの街にもなります。ゼロ年代からは、メイド喫茶やアイドルが街のある種のアイコン的存在に。

東京にもさまざまな街がありますが、ここまで極端な変化を遂げたのは、秋葉原くらいしかないかもしれません。街というか、都市が“魔改造”されてきた秋葉原は、極めて魅力的な東京の街のひとつであり、地方在住者からみても羨望の対象となっている街でもあります。

前振りはこれくらいにして、本題に入りますが、筆者が前々から気になっていたのが、秋葉原にあるクラブ「MOGRA」です。ホームページを確認すると、こんな紹介文が書かれています。

「オタク文化の最先端をいく“秋葉原”の地下にある本格DJバー。ニコ動系、電波系、ゲーム音楽、同人音楽など、アキバ系音楽を様々な「アニソンクラブ・イベント」で楽しむことができます」

ちょっぴりアヴァンギャルドというか、エッジがきいているというか、単なる「イロモノ」のレベルを超えたポテンシャルをうっすらと感じていたんですよね。

よーし、取材にいってみよー、おおっと、その前に、マニアックな有料新聞検索サービスがあるので利用してみます。どこかの新聞がすでに「MOGRA」に触れているんじゃないかと確認してみたんですが、これが、ドンピシャリ。朝日新聞にちょっとだけ「MOGRA」に触れた記事が載っていました。とりあえず、タイトルだけ紹介します。

「(リレーおぴにおん)女神からの自由研究:3 社会 福嶋麻衣子さん 「濃い」店作る」

「2011.07.12 東京朝刊 ふくしままいこ(27歳) モエ・ジャパン代表取締役」

文化部の記者さんではなく、社会部の記者さんが記事にしたのでしょうか……。

福嶋麻衣子さんのことは知らなかったので、通常の検索してみます。ぽちぽち、と。

うわわわわわわわー!!!

女性アイドルグループ「でんぱ組.inc」のプロデューサー様じゃないですか!!!

こんな有名なお方を知らなかったとは……orz

(永山則夫ではありませんが)「無知の涙」をさめざめと流しました(嘘泣きw)。

一応、YouTubeで再生数が1500万弱ある「でんぱ組.inc」の「サクラあっぱれーしょん」という曲があるので、リンクを貼っておきますね。

では、取材現場に行きましょう!

さっそく現地に到着!

むむむ、これは!

これはシビれるイラストです!!!

「アニメニア トウキョウ」というイベント名にもドキドキする!!!

入店しました。

やっぱり、このイラスト、素晴らしいですね!

ダンスフロアは地下1階。踊り疲れたら、1階で、小休憩できますね。

しばらくDJとVJを楽しんだ後、音楽がガンガン流れている地下1階から、1階のスペースに移動しました。

取材助手の山下さんが、1階の男性に話しかけてくれたので、その流れで取材スタートとなりました。

――ニュース系Webサイトをやっているんですが、来ている方の生の声がききたくて。

(男性) 出演者です。

――DJさんなんですね。じゃあ、DJの声をきかせていただいて。シーンとしては盛り上がっているんですかね?

DJさん アニメニアというイベントは、はじまったばっかみたいなのがあって。

――始まったばかり?

DJさん いや、このイベントはここでやるのは3回目くらいで、今年、はじまったばかり(注・取材日は2018年12月末でした)

――ageHaとかでもやって(※注 東京・新木場のクラブ名)。

DJさん あれはいろんなイベントの合同イベントみたいなもの

――ああ、なるほど。(アニメニア トウキョウさんの)客層はどうなんですか? 男性20代?

DJさん アニメニアはインバウンドで。

――外国の方は(1000円)値引きとか?

DJさん そうです。

――並んでいる方もいましたよね

DJさん このハコ自体も海外のおたくがいっぱい。

――あはは(笑)

DJさん わりとですね、アニソン、メインなんですけど、ダンス・ミュージック寄りでもあるんで。

山下さん ケミカル・ブラザーズとか、サイケではないですけれども、テクノ、トランスみたいな

DJさん はいはい、そういうのをわりとアニソンと一緒に取り入れて、海外の人にも踊りやすい(ものを)。 さん エヴァンゲリオンとかFateとかONE PIECEとか、そういうのは多くないんですか?

DJさん この(アニメニア トウキョウの)イベントでは、かかりますけど、割合的には少ない。

山下さん 女の子のこういう、ガールズ・トランスというか。

DJさん けっこうDJによって、かける曲も変わる。

――DJは何人くらいなんですか、今日は

DJさん DJは6人。

―― 6人。

DJさん けっこう、このイベントだと、わりとテクノ色が強いですけど。あとアニメ自体も、わりとこう、明るいアニメよりは、暗めのアニメ。

――会場に来ている方は、どのアニメのアニソンか、どれくらい理解しているんですか?

DJさん 割合までは分かりませんが、半々くらいだと思ってて。

――半々くらい

DJさん ちゃんと分かっている人も半分くらいいて、半分くらいはそんなにくわしくない。

――なるほどね。あと、VJとかも独自ですね

DJさん 普通のアニソン・イベントだと映像もアニソンの映像を出すんですけど、このイベントは出さないんです。

――それが、アニメニア(トウキョウ)。

DJさん そうそうそう。

――なるほど

DJさん そこがちょっと違いがある。(アニメを)知らなくても、踊りやすいかんじで。ちょっと寄せていて

山下さん そうですね。踊りやすかったです。アニメを知らなくても。

――けっこう攻めてますよね、一人目のDJも女性DJで

DJさん そうですね。けっこう、その、いわゆるアニソンのイベント(としては)わりと、攻めてる、攻めてる。

――DJのお名前はなんというんですか?

DJさん 僕は、Hokboy(ホックボーイ)。

――ありがとうございました!

Hokboyさん あと、一応、このMOGRAというハコ、毎月第一土曜日に、アニソンのイベントやっていて、わりとそこも(アニメニア トウキョウに)近い。(注・「サブカリズム! ANISON MATRIX」というイベント名です)。

お酒が入ってノリノリになっている山下さんが、記念撮影を行っていました。

(左)取材助手の山下さん (右)DJのHokboy(ホックボーイ)さん

続いては、アメリカ人のおたく青年を、取材助手の山下さんがキャッチしてくれました。

今回は、記念撮影のご紹介を先にしますね。

(左)ニューヨーカー男性 (右)山下さん

お互い片言の英語と日本語でお話したのですが、24歳のニューヨーカーの方でした。日本のおたく文化が大好き。取材日はたまたまコミケのあった日だったのですが、コミケにも行ってきたと語っていました。こちらから名刺を出すと、財布からIBMの社員証をご提示していました。きっと、インテリさんなんでしょうね~。

彼のTwitterを見せてもらったのですが、日本の秋葉原に到着した際のツイートが、日本語で「ただいま」というものでしたw 24歳・おたくニューヨーカーさんの「心の故郷(ふるさと)」は、秋葉原なんですね(笑)。

(左)大学生 (右)山下さん

最後は21歳の大学生。「アニメニア トウキョウ」には初めて来たとのこと。アニメは『Fate/Zero』が好きだそうです。ワン・シーズンに観ているアニメは、2,3本と少ない。でも、「アニメニア」は前々から気になっていたし、暇だったので来たとのことでした。

流れているアニソンは半分くらいは分かるのだそうです。アニソンが好きなんで、YouTubeで聴いている、アニメは観なくても聴いている、とのこと。友人から、アニクラという言葉を教えてもらって(注 アニソン・クラブの略称)、それで検索したら「MOGRA」が出てきたんだそうです。実際にクラブに来てみた感想は、「初めてなんでなんともいえないんですけれども、こういうものなんだなあ、と。マジで初体験です」というもの。どうやら、クラブそのものが本当に初めてだったみたいですね。

以上で、秋葉原「MOGRA」体験取材は終わりですが、この記事の前半でちょっと触れた朝日新聞から福嶋麻衣子さんの発言をちょっと引用して、終わりにしたいと思います。

「秋葉原で2店経営しています。(中略)「ディアステージ」はライブハウス&バー。メードさんやアイドルとして活動している女の子たちとしゃべりながらお酒を飲み、女の子たちのライブを楽しめる店です。「MOGRA」はアニメソング中心のDJバー。年商はまだ少ないですが、どんどん伸びています。」

 発言の時期は2011年ですが、これは本当に成功を収めたみたいですね。ネット情報によれば、福嶋麻衣子さんは、どうも現在は「MOGRA」からは離れている模様ですが。バトンタッチかな?

 続けて、2つ目の福嶋麻衣子さんの発言引用です。

「私たちの業態は、秋葉原以外の場所では難しいと思います。雰囲気やお客さんの文化が違いますから。でも、池袋には池袋の、渋谷には渋谷の文化がある。それぞれの土地に息づく文化を大切にすることが大事だと思います。」

 いい事いいますね。

 そして、クラブの運営も一種の文化創造ですものね~。

 秋葉原「MOGRA」には、福嶋麻衣子さんのDNAが確実に宿っているのだと思います。

 言い方を変えれば、ちょっぴり隠れて文化が生まれている「秘密基地」みたいなハコ。

 それが秋葉原「MOGRA」。

 なんだと思います、きっと。

取材・文/本郷義明

取材助手/山下聡

<おまけ/スマホの音楽認識アプリ・Shazam(シャザム)で、イベントで流れていた曲を確認していました。雰囲気を知りたい方は、チェックしてみてはいかがでしょうか?>

ロザリーナ 『マリオネット』Music Video(アニメVer.)

Bon Voyage (Instrumental Mix)

YURI!!! on ICE feat. w.hatano / 『You Only Live Once』ミュージックビデオ ショートサイズ

「あの夏で待ってる」ED: 「ビードロ模様」やなぎ なぎ HD(TVサイズ)

https://www.youtube.com/watch?v=NCqhlee2v64

中島美嘉 『KISS OF DEATH(Produced by HYDE)』Music Video&Making

PAPI DANCE! ぱーぴーダンス NIGHTCORE

The Chemical Brothers – Do It Again (Original Extended Mix)

Afrojack ft. MightyFools – Keep It Low

NUTHIN’ UNDER A MILLION (NUM) – Above The Pharaohs (official music video)

アイカツ! 【カレンダーガール】

『ブルー・フィールド』Trident Music Clip

Rail wars ed「overdriver」

Be the One – Pandora and Beverly (English Subs) 🇨🇦 🇯🇵

https://www.youtube.com/watch?v=xdsjFB3ZBLs

KOTOKO – Re-sublimity

鏡音レンオリジナル曲 「右肩の蝶」

MELL Red fraction  (歌詞付き、和訳 )

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